我が家のバランスシート
PLてなに?
サラリーマンの方にはおなじみですが、会社の状態を数字で表すにはPLとBSを見ます。前頁で書いた生活費=総支出と収入の半年間のバランスを確認するとPLになります。
BSバランスシートてなに?
今お持ちの資産(家、土地、車、パソコン、バッグ)はどうやって買ったかを表にしたものです。会社で言えばバランスシート、今と定年退職時の財産と借金のバランスを確認しましょう。
バランスシートで財産と借金のあんばいを見てみます
バランスシートと聞くと大変難しいものと感じてしまいます。会社勤めでもあまり関係しない人のほうが多いですし、私自身も縁のない職場の方がずっと長くて意味もよくわかりませんでした。
簡単バランスシートを用意しましたのでみなさんのお宅のバランスシートを計算してください。
近所の同じような築年、間取りの賃貸住宅の家賃がわかれば大体の資産価値が計算できます。
簡単バランスシートは左側に、財産がどれだけあるか、右側に借金?して手に入れた場合には借金(住宅、学資、カードローン)の額を書きます。バランスシートは左右は同じ合計にするように決めてますので、左側の合計と右側の合計は一緒、合計からローンの額を引けば豊かさがでます。
会社と個人では違うので全く同じものではありませんが、今を知る良い機会ですから紙に書いてみましょう。
ついでに、60歳になった時どうなるかも考えてみます。
簡単バランスシート
流動資産 流動負債
現金、預金 借入金
固定資産 引当金
建物、備品 学資、親養護引当金
投資その他資産 資本金
株式、債権 遺言
剰余金
豊かさ
資産合計 負債合計 資産と負債の合計は必ず同じ額にします。
豊かさが、マイナスの場合は大変です債務超過で必要な時にお金を借りたくても借りられません。
簡単バランスシートの計算例
例:38歳 財産?会社では資産 借金+豊かさ?会社では負債+資本
現金 20 ローン残 3000(35歳借入35年3%固定)
貯金 100
流動資産
家 3600
車 250
固定資産
株 0 入学準備 50
保険:払戻し可能額 30
豊かさ 950
合計 4000 4000
左右合計を同じにするのでバランスシートといいます。
財産?会社では資産 借金+豊かさ?会社では負債+資本
例:上の方が60歳になった時
現金 退職金 1500 ローン残 1200(70歳完済)
貯金 100
家修繕予定 △500
流動資産
家 1500(月15万円で貸せる価値の家の場合)
車 250
固定資産
株 0
保険:払戻し可能額 200
豊かさ 1850
合計 3050 3050
上の例では35歳で頭金20%で家を買った例としています。現金の余裕はあまりありません。
60歳になって、この人は退職金を1500万円貰いました。しかし、家のローンは1200万円残っているし、退職金で修繕費500万円は確保したいところです。
家の資産価値を1500万円、月15万円で貸せる価値の家の場合としたのは、不動産屋さんが買って貸す場合、最低月12%の利回りは求めますからその最低値にしました。
15万円 X 12(月) ÷ 0.12 (12%)= 1500万円 となります。築25年の近所の賃貸住宅の家賃をみて、家賃15のところを入れ替えればおよその価値が計算できます。
定年を迎えた60歳のこの方は保険を解約しても、手元の現金
1500+100+200 合計1800万円
返済金と修繕引当金が
1200+500 合計1700万円
差額100万円では60歳から65歳の魔の谷を超えられません。60歳から年300万円の生活費として5年分では
1500万円が必要。この生活費を確保するには積立するか住宅ローンを60歳までに繰り上げ返済することが必要だと言えます。
常にローン残高は資産価値(家の修繕費を含め、貸せる資産価値)以下にしておく努力は必要です。
リストラ、病気で職を失う場合も、ローンは家を売って完済するか、賃貸にして家賃で返すことができれば問題ありません。
将来65歳定年になっているかもしれませんが、その場合1500万円は「定年退職後のゆとり」に回すことができますので、決して無駄にはなりません。
特に、定年時のバランスシートに負債が残る場合は注意が必要です、早めに手立てしましょう。退職金はある程度残したいものですが、住宅ローンが残る場合、少なくとも家の資産価値以内に圧縮していざという時身軽であることが大切です。
バランスシート作成
リタイア後のマネーライフを健全に保つためにも、ご家庭のバランスシートを作成し将来の不安を無くしましょう。
2015年10月25日