待ち遠しい老後3.仲間が要る

老後の準備

仲間といると楽しい
定年後の不安の一つは孤独です。
毎日をどう過ごすか、誰かと何か楽しむことが出来るか、です。

定年退職して、勤めていた職場で仕事の目処がつく5時半ころ、会社の後輩に電話で飲みに誘っても初めのうちだけで、何回も出て来てはくれません。
先輩はお金がなさそうだから奢ってもらうのも悪いし、たかられたら困ると考えているかもしれません。折角、交通費をかけて会社の近くまで出て来たのに、冷たい仕打ち。往復の交通費で家の近くなら、ちょっと飲めたのに、、、
会社人間として過ごしてきた方は、定年によって友達のほとんどを失ってしまいます。
同期や同じ職場の同僚、後輩や趣味や行事を通じての仲間とお互いの情報を交換し偉い人やそこにいない人の噂話を肴にお酒を飲む機会が多いのではないでしょうか。
こんな、会社帰りに寄った店は回転も6時過ぎで、一人でわざわざ行き難いものです。
また、会社で順調に偉くなった方は、偉くなるために乗り越えたり蹴落としたので、友達より敵のほうが多いかもしれません。
逆に誰もが認める良い人は、会社の都合で地方や海外の子会社や孫会社に赴任させられ、散々苦労してますが、赴任先の職場では冷たい視線を浴び、友達をつくる状態では無かったと思います。

会社勤めの延長で楽しめる
 退職後も会社勤め時代と同様アフター5や休日の過ごし方の延長で楽しむ方も多いです。
現役時代、退社後に飲み会、麻雀、囲碁、休日にはゴルフや釣りで楽しんだように、退職後にも同様な楽しみを続ける方も沢山います。先輩や後輩との関係を大事にされた方が、昔の同僚、先輩と定期的にいろんな催しを続けているようです。
知り合いのNさんは社内対抗のバレーボール大会に退社後も助っ人で参戦してますし、会社の囲碁大会にも常連です。
またHさんは退社後職場の先輩と決まったゴルフコースで毎月第2金曜日に定例ゴルフコンペを楽しんでいます。

地元で楽しめる
 子供の頃から暮らす地元に住んでいますと、仕事している間は会う機会がなくても、一度顔を合わせれば、すぐに昔の関係に戻れる知り合いも多いと思います。
でも、サラリーマンの多くは地元を離れ、都会に就職。会社通勤しやすい場所優先で選んで場所に家を建てました。
必死に働く40年間、貴方にとって家は働くため寝る・食う場所であって、近所に仲のいいお友達を作る機会はありませんでした。勤め上げて退職してから郊外の自宅の周りには、友達と言える人はいません。それぞれ退職の時期も異なりますから、貴方の退職を機に友達になることにはなりません。

奥さんと過ごす
 上で紹介したHさんは、近所の友達夫婦と2~3か月に1回国内旅行を楽しんでいます。先日はそのメンバーで1週間ほどカナダ旅行を楽しんでいました。
奥さんが喜び、自分も楽しめる一石二鳥の友達関係と言えるのではないでしょうか。

 しかし、奥さんは、昼間は貴方が働いて家にいない40年間の生活に慣れ親しんでいます。
昼は昨日貴方が手を付けなかった夕食で簡単に済ませたり、沢山いる友達と楽しんでいました。
貴方の退職によって昼食の用意しなければなりません。相変わらず平日も食事会や行事で忙しいのに昼食の用意にやりたいことも出来なくなりました。
奥さんは子供の学校時代の部活動の支援やPTAなどで付き合いがあったり、近所のゴミだし立ち話しなどから住んでいる近所にも大勢の仲間や友達がいます。
お金の問題も有りますし、、、、好きだった連続ドラマや映画の鑑賞や買い物も自由に出来なくなりました。
退職後の生活について、二通りの奥さんがいらっしゃると思います。
A.慎ましく?楽しんでいた生活が壊されてしまった。40年間の生活リズムは身にしみているものです。
B.旦那さんである貴方と散歩をしたり、買い物したり、旅行をしたり出来ることをず~っと楽しみにしていた。
友達のSさんは単身赴任で地方や海外ですごし家族と離れた生活が長かった。退職後も、田舎の実家の守り役として単身赴任してます。
奥さんと家族には、貴方が働いて用意した資金によってですが、楽しんだ・耐えた40年間があります。貴方の退職によって、奥さんの40年間の生活のリズムやペースを乱す・壊すことも認めなければなりません。
退職後の奥さんとの平和な時間も数ヶ月と考えたほうが良いと思います。
奥さんにも40年間の付き合いや楽しみがあり、家事に関して退職が無く今だ現役で、貴方の御守の仕事が増えてしまいました。また、自分のお腹をいためた子供に比べると貴方のランクは相当下であることも認めざるを得ません。

私の仲間
私は10年以上毎週のように通っているゴルフ練習場があり、そこに通う練習熱心なメンバー24~28名くらいで年4~5回のコンペや忘年会で楽しんでいます。いろんな趣味を持つ方がいるので、筍堀りやバーベキュー、カラオケ、囲碁も楽しむことが出来ています。
また、週に2回勤めているので、たまにお酒を飲んだりしています。
会社での友人は親の介護や実家の守り役として出身地に帰る人が多く、年賀状だけの付き合いになっています。
小中学校の同窓会は60歳から2年に一度開くことになりましたが、3回目から集まりが悪くなりました。

一人を恐れることはない
日経新聞のコラムには、様々な調べモノを楽しんでいる方が紹介されています。伝統技術の継承、おもちゃや記念品など様々なコレクション、史跡や歴史物の探索・訪問など多彩です。
後輩Aさんは日本100名山を制覇、同じく後輩のXXさんは数座を残すのみと意気軒高。
対象は何でも、奥深く探求していけば、誰かが興味を持ったり、同行の志がいて「仲間」が出来て、一層楽しい時間が過ごせると思います。

踏み出せば誰かいる


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