待ち遠しい老後5.ワタシは私、ヒトは他人。

老後の準備

定年後友達がいない。
現役時代、あまり人と接しない仕事に就いていたので、初対面の人と上手く話せない。
どの友達も最初は初対面でしたから、初めての人と上手く話せないで留まっては友だちも増えません。

金がないから、外に出られない。
先ずは散歩を始めましょう、一日一時間歩くと知らない道も相当あります。
毎朝半年も歩けば挨拶を交わすくらいの顔見知りはできます。
誰彼かまわず、とにかくお早うございまーす。と言っておけば良いんです。

足腰が痛くて、家から出られない。
先ずは専門医ヘ

お隣は奥さんと海外に行っているようだ。
分厚い企業年金で余裕の生活で、毎月旅行を欠かさない定年家庭もあります。
他の人は悩みも無く幸せさそうに見えて羨ましい。なんて、ぐずぐず考えても自分の暮らしが変わることは絶対ありません。

老人は言います。
俺はこんなに働いて来たのに、年金で楽な隠居生活は出来ない。私は死ぬまで働かなければならないのか?
若い働き手は言います。
先輩たちは自分で収めた以上の年金をもらい生活をエンジョイしている。我々が子供を育てながらも、収めている年金を横取りするため、我々は収めた年金額も返ってくるかも怪しい。不公平だ。
双方とも言い分は正しい。
老人はお金を使い景気を刺激し、企業は過去最大の内部留保積み上げを止め、、賃金を上げ社員に還元して、若い働き手の収入を上げるべきだ。又、新分野に投資すべきなんです。
しかし、老人は年金制度の持続性に不安を感じており、終活費用を意識しお金を使いません。病気になったら、どうする。
自分の子供に自分や妻の最後まで身させて、苦労させるわけにはいかない。
企業ではサラリーマンとして成功した仲間で固めた取締役会の決定は平凡で消極的です。経営に影響を与えるような投資にはなかなか踏み込むことが出来ません。最後に頼えるのはお金だ。

今どき国に自分の将来を任せておけば安心と思っている人はいない。
大戦後の国債の相対的暴落による借金棒引きを見れば、国の財政大幅赤字を放置し、同じ様な結果としての借金棒引きを考えていて、見かけ上の額面金額で国債を償還も、物価上昇で調整するだろう。実際、国の目標2%の物価上昇が続くと10年で21%、20年で48%30年で81%物価はアップしてしまう。
分厚いとされる厚生年金も、ある程度物価連動するものの可分所得とその価値は減っていきます。

老後になったが、年金では生活できないの声は多い。でも、若くて現役の家庭でも手取り15万円、家賃6万5千円、子供二人も少なくはない。非正規社員の家庭では厚生年金の加入条件に満たない場合もあり、きびしいし厚生年金も受けられず、将来への不安は大きいです。
国民年金のみの家庭では月に5万5千円。夫婦で12万円の方。
お母さんと二人暮らしの無職の女性が、お母さんの年金のみで暮らしていましたが、頼りのお母さんが亡くなってしまった。このことを隠して年金を受給していたニュースもありました。
国民年金のみ受給の方、現役で働いていても厳しい状況の方がおられます。

お金の廻り
定年を境に会社に行かなくなり、働き手が5年で157万人、年間では30万人減りました。
付加価値を生まないとしても、電車賃、昼飯、お茶、ちょっと一杯、付き合いゴルフが無くなり1日2000~5000円使わなくなりました
。25日で50000~125000円、年間60万円~150万円を社会に還元していた。年間30万人が町に落とすお金が1800億円から4500億円無くなる計算です。年金生活者では、毎日こんなお金は使えませんから、人口減はやはり厳しい。

定年はノルマを果たしたご褒美だ。でも、働くことと遊ぶことは明確に分けられるものでしょうか?
興味を持って掘り下げる事すべてについて、対価を得られれば仕事、対価が得られなければ趣味と明確に分けられるでしょうか?
日経新聞には多彩な趣味に多くの時間をかけて楽しむ人を紹介しています。その内容や出来具合は玉石混合ですが、記事を読む限りご本人の充実感は高く、没頭できる時間をお金の価値で評価するのは難しいものだと思います。
ところで、自社の社員による仕事の出来栄えはいつもよろしいものでしたでしょうか?
企画したら、または企画ごと下請けに丸投げしていたのに過ぎないこともあったのでは、、、
成し遂げた仕事も自分の成果と言えるものは、小さいものであったかもしれません。でも充実していたとすればそれは生活費を稼ぐためだけのものではなかったと思います。

老後に入っては、支払われる金額で自分の仕事を評価しないで、没頭できることを基準に考え仕事を続けては如何でしょう。
人の庭の芝は青く見えますが、青く見えても見えなくても自分の芝は変りません。
隣が余裕で遊んで暮らそうと、建設現場のガードマンや駐輪場の自転車整理で稼ごうと其々の考えでやってる事で、我が家でそれを気にしたり批評しても仕方ありません。
平日の図書館で、うたた寝をする老人が沢山いますし、朝日が上がる前から散歩を楽しむ方も沢山います。

ワタシは私、ヒトは他人
働いても良いと思います。理由は生活が苦しいから、余裕が欲しいから、暇だから、ブラブラしてるのが勿体ないから、現役時に大企業で偉かったけど工事現場の警備をしている方も沢山います。
たとえ時給750円で3時間、月に20日働くと月に4万5千円です。テレビを見続けるより目にも良いかもしれません。

学んでも良いと思います。月謝がかかりますが、学び月謝を払うことが社会貢献、ボランティアと自惚れても良いと思います。
語学、料理、ダンス、歴史、
資格を取り、士族になる。
マンション管理士、介護士、住宅販売士、、、
鍛えても良いと思います。健康年齢を伸ばしてくれます。
ジム、水泳、登山、スキー
遊んでも良いと思います。段やハンデなど目標が出来ます。
囲碁、将棋、ゴルフ
余裕があれば、遊んでも良いと思います。
競馬、麻雀、

何でも良いんです。自分で決めて自分でやる事全てが、老後ですから。
体が動く、9~15年間の活動を自分で考え、設計・計画し実行します。
なにしろ、最初で最後の「自由なんです」から


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