長生き出来るようになりました
ほとんどのサラリーマンが55歳定年で75歳までには亡くなっていた頃に比べると、多くの方が90歳まで生きられるようになっています。
でも、定年は60歳、5年延びただけですが、寿命は15年も延びたので、10年分の生活費が余計に必要になりました。
また、50歳前後の役職定年制度を導入している会社が半分近くあるので、20年ヒラで過ごしなんとか管理者になっても10年でヒラに戻り、残る10年ヒラとして働くのも普通の光景になっているようです。
給料も右肩上がりから、40代にピークとなるなだらかな山型になり、定年ごろの給料は幾らになるかも定かではありません。
企業年金も自己責任で運用する仕組みに代わっています。60歳過ぎても65歳まで働ける会社も、給料は女子社員初任給程度になるようです。
サラリーマンは団塊世代が甘受した安泰な職ではなく、なにか特別なスキルが無いと40年働き続けるのも難しい上に、その後の長い老後の資金をどこで作るのかも難しい課題です。
60歳からは30年、65歳から25年の老後があります。
50代で役職定年、40代では子供の就学に相当なお金が必要な時期であり、貯金する余裕のある期間はなかなかありません。
頼みの退職金の制度も変わっていますし、出ても学資・住宅・車のローンが残っている場合は老後の頼りにはなりません。
老後の家計は、夫婦で年金が20万円、資産運用その他で3万円加えた収入に対し、平均支出額は27万円で年間赤字40万円が平均的な収支のようです。
90歳までの30年X40万円=1200万円不足ですが、物価上昇を加味すると、60歳時点で1700万円くらい残したいところです。
不足分を75歳まで月7万円バイトで補填すると、84万円X15年=1260万円、月10万円稼げれば120万円X15年=1800万円でセーフです。
また、65歳まで粘って働ければ、25年X40万円=1000万円、同じく物価上昇を加味し1400万円欲しいところです。
75歳まで月9万円バイトすると、10年では1080万円、月12万円稼げれば、、10年で1440万円でセーフ。
計算上は上手くいっても、65歳まで定年延長した方が65歳から10年間働ける新たな職を見つけるのは相当ハードルが高いことだと思います。
逆に会社を退職してから15年間、月に10万円お金を稼げるスキルがあれば60歳で貯金が無くても、あまり老後を心配する必要は無い事になります。
この稼げるスキルを獲得するのに10年かかるとすると50歳から手習いを始める必要があります。
子供さんの大学入試に合わせ、会社で必要なスキルを磨くのはもちろん、60歳から15年間稼げるプラスアルファーのスキル獲得の勉強。大きな病気をしない適度な運動と節塩、節酒も大事です。
カラオケで騒いでる場合ではない、、、、、
2018年4月13日